青春の蒼いカケラ
謳歌編
 ジュンちゃんが言い出した。
「高校の時の貴重なテープを見つけたよ」
「どんなのだい」
「なおちゃんの曲だよ」
「へ~ぇそんなのあるの?」
「実は持って来たんだ、CDに焼き付けたよ」
「聴くのかい」
「そうそう、早速聴こう」
 CDをかけだした。確かに聴き覚えが有る。音質はまぁまぁだ。
「あれ~~ぇ、高一のときのだ~ぁ」
「全部で俺のも入れて七曲あるょ」
「なつかしいな~ぁ」
「これを世に出そうとおもうんだぁ」
「皆良い曲じゃぁねいかぁ」
「だろう」
 ジュンちゃんは得意げそうだった。話が進み、プロダクションのメンバーに、歌わせるとの、事だった
「なおちゃんプロデューサーをやってくれよ」
「無理無理」
「なおちゃんじゃなきゃコード進行が解らないんだよ」
「でもな~ぁ」
「頼むよ」
 とうとうプロデューサーをやらされる羽目になった。

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