青春の蒼いカケラ
高校与太郎編
 高校に上がり、実家に一時帰京した僕に、母が『入学記念だ』と言って、頭にパンチパーマを掛けてくれた。入学式ではリーゼントよりさらに目立つ。
 当然のように担任に職員室まで呼び出され、『校則だから』と、翌日までに坊主頭にしてこいと一方的に言い渡された。こっちはそれに従う気などさらさらない。
 翌日、三年生にトイレまで呼び出され、『生意気だ』と因縁を付けられた。窓の近くにはこの学校の番長と副番まで揃っている。
「お前、そのパンチは何だ」
「格好いいからに決まってるだろう」
「ふざけやがって!」
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