青春の蒼いカケラ
僕は病院の紹介で、精神障碍者支援を行っている、地域支援センターに通うようになっていた。ここでは毎日、ゆっくり出来る。パソコンもあるので、暇を見付けては詩も作ったし、絵も描いた。支援活動の一環として催されるパソコン教室で、僕はホームページの作り方を学んだ。何よりよかったのは安い金額で結構いい食事が出来る事だ。僕の設定した目標貯金額まで、あと少しだ。
パソコンのスキルが上がると、今度は教える立場になった。とは言えボランティアだ。生徒からは『なっきぃ先生』と呼ばれ、親しまれる存在。決して悪い気はしない。
教室のパソコンで、生徒が誰もいないタイミングを見計らって覗いたクリエイターズフォーラムで、僕は思わず目を丸くした。
なんと僕の描いた桜の木のイラストがグランプリになっている。
程なくして戻ってきた生徒達に、自慢げに見せびらかした。僕の作品が、やっとまともに世に認められた瞬間だ。その日以来、再び作品投稿に熱中するようになった。
僕のイラストは投降する度に評価が上がり、桜の木のイラストから始まって、その後は五回連続でグランプリを取り続けた。もはや殿堂入りだ。向かうところ敵はいない。
嬉しくなって連絡したハルオちゃんは、『お祝いだ』と言って、焼肉屋に連れて行ってくれた。彼も自分の事のように嬉しいらしい。
はるおちゃんと友達でよかった。
僕らは閉店時間まで二人、べろんべろんに酔うまで、祝宴のひと時を楽しんだ。
パソコンのスキルが上がると、今度は教える立場になった。とは言えボランティアだ。生徒からは『なっきぃ先生』と呼ばれ、親しまれる存在。決して悪い気はしない。
教室のパソコンで、生徒が誰もいないタイミングを見計らって覗いたクリエイターズフォーラムで、僕は思わず目を丸くした。
なんと僕の描いた桜の木のイラストがグランプリになっている。
程なくして戻ってきた生徒達に、自慢げに見せびらかした。僕の作品が、やっとまともに世に認められた瞬間だ。その日以来、再び作品投稿に熱中するようになった。
僕のイラストは投降する度に評価が上がり、桜の木のイラストから始まって、その後は五回連続でグランプリを取り続けた。もはや殿堂入りだ。向かうところ敵はいない。
嬉しくなって連絡したハルオちゃんは、『お祝いだ』と言って、焼肉屋に連れて行ってくれた。彼も自分の事のように嬉しいらしい。
はるおちゃんと友達でよかった。
僕らは閉店時間まで二人、べろんべろんに酔うまで、祝宴のひと時を楽しんだ。