青春の蒼いカケラ
競馬与太郎編
ハルオちゃんから『どうしても』と懇願され、僕は昼から新宿で落ち合う事になった。また僕の方式で買い目を決めたいらしい。
待ち合わせ場所で落ち合い、焼肉屋へと向かった。今日のお昼はハルオちゃんのおごりだ。
「なおちゃんの買い方、教えて欲しいんだ」
「その前に、ユッケ頼んじゃってもいい?」
「ああ、じゃんじゃん頼んじゃって!それより……」
「ここじゃちょっと……」
僕はハルオちゃんの会社に着いて行った。今日は土曜日なので、会社はお休みだ。
途中、コンビニで競馬新聞を買い、僕はそれを使って、ハルオちゃんが理解出来るまで丁寧に教えた。だが、さすがはハルオちゃんだ。呑み込みが早い。第一段階は二時間で完全にものにしてしまった。
「しかし、よくこんな事思い付くな」
「勝率は常に五十パーセントだけど、レースの大小に影響されないからな、俺の買い方だと」
「これで商売してもいいか?」
「ハルオちゃんの自由にしていいよ」
僕は『講習料』として十万をもらい、その日はそのまま帰った。
翌月も社員のいない曜日を見計らって、僕は会社に呼ばれ、今度は第
待ち合わせ場所で落ち合い、焼肉屋へと向かった。今日のお昼はハルオちゃんのおごりだ。
「なおちゃんの買い方、教えて欲しいんだ」
「その前に、ユッケ頼んじゃってもいい?」
「ああ、じゃんじゃん頼んじゃって!それより……」
「ここじゃちょっと……」
僕はハルオちゃんの会社に着いて行った。今日は土曜日なので、会社はお休みだ。
途中、コンビニで競馬新聞を買い、僕はそれを使って、ハルオちゃんが理解出来るまで丁寧に教えた。だが、さすがはハルオちゃんだ。呑み込みが早い。第一段階は二時間で完全にものにしてしまった。
「しかし、よくこんな事思い付くな」
「勝率は常に五十パーセントだけど、レースの大小に影響されないからな、俺の買い方だと」
「これで商売してもいいか?」
「ハルオちゃんの自由にしていいよ」
僕は『講習料』として十万をもらい、その日はそのまま帰った。
翌月も社員のいない曜日を見計らって、僕は会社に呼ばれ、今度は第