Strawberry Junior
私がぐずぐずしてる間に春間くんが取ってくれた。

「ありがとうっ♪」

春間くん、ホント優しいなぁ…。それにいい笑顔…。
私はつい春間くんに見とれてしまっていた。
あっ…。春間くん、口元ケチャップ付いてる…。

「春間くんっ…」

気づけば私の手は勝手に動いていて、春間くんの口元をナプキンで拭いてあげていた…。
しまった!!!!
勝手に手がっ…

「ありがとうございます…」

春間くんがはにかんだ。可愛い…。私まで笑顔が溢れちゃうっ。

「なんだよそこー」
「もしかしてお前等…」
「デキてんのかぁー??」

先輩達が騒いでる…!!

「違いますっ!!」

私としたことがっ!!どうしたのよ!!私!!てか私、こんなキャラだっけ…!?

「みか~ん、やるじゃな~い♪」

左隣の棗が私をつつきながら囁いた。

「そんなんじゃないよっ…」

蘭子先輩まで笑ってる…。
もうっ。恥ずかしいよ…。穴があったら入りたいよぉ!

今度はミートスパゲティが来た。
やったあぁっ!!私ミートスパは大好物♪
思わず自分のお皿に沢山取ってしまった。
あぁ…。男の子がいっぱい居る前で、しかも春間くんの隣で…、凄い量取っちゃった…。絶対食い意地張ってるって思われてるじゃん…。でも食べたいもん…。

「美寛、そんなに食べれんの?」
「大好物だもん」


数分後…


うぅ…。ヤバい。食べらんない。欲張るんじゃなかった。

「美寛、食べられないんでしょ?」
「食べられるもん…」
「もう食べられないって顔に書いてあるよ?全く…欲張るからだよ。私はお腹いっぱいだから美寛の残り食べられないよ?」
「うん…」

やっぱ棗にはバレたか。

「俺、食べましょうか?」

と、隣の春間くん!!
えぇーっ!?

「私、口着けちゃったよ?」
「大丈夫です。先輩、嫌ですか?」
「嫌じゃないけど…」

そんな事したら、間接キスだよ…!?

「なら頂きます…」
「あ…」

食べちゃった…。
皆、吃驚して春間くんを見てる。
そうですよね?そうなりますよね…?
私も吃驚。でも…
本当に美味しそうに食べてて、すっごく可愛い笑顔♪
ホントに私、この笑顔大好き…。ずっと見てたい…。
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