Strawberry Junior
新メンバー
次の日。
ちょっとしたミーティングが開かれた。

「今日から、新メンバーでの部活です。そこで、キャプテンと副キャプテンを決めなければいけません。それぞれで決めちゃって下さい」

南田は、言うだけ言って武道館(いつも部活してる場所)をあとにした。本当に頼りねぇ奴…!!
話し合いの結果、女子は、私がキャプテン、棗が副キャプに、男子は、葭本(ヨシモト)がキャプテン、村橋(ムラハシ)が副キャプに決定した。

「…皆に相談があるんだけど」

人前に立つのが苦手な私は勇気を出して皆に言った。皆が一斉にこっちを見る…。棗以外全員男子…。
うぅ…。凄い緊張するじゃん…。
中でも特に威智悟くんは私をまっすぐ見ててくれた。

「この通り、女子は2人だけだからさ、今日から共同練習して貰えない?」

一瞬、シーンとなる…。
私、なんか不味いこと言った?

「いいですよ」

威智悟くんが言ってくれた。
気が利くなぁ…。

「いいぜ…」

やっと葭本が口を開いた。後輩が言ってからって…、情けない…。
実は私と棗、葭本が嫌い。気が利かないし性格悪いし。そしてその上ブス。まぁ顔のことは私も言えないけど…。
葭本と話し合った結果、今日から練習相手の決め方を変えることにした。今まで通り適当に相手を決めてたら、女子が余るに決まってる。そんなんじゃ男女別れて練習してるのと一緒。

「今日からここに書いてある通りの相手と練習してね」

私はホワイトボードにペアを書いた表を貼った。毎日違う相手と打つシステムにした。これで、練習が幅広く出来るし、何より威智悟くんと打てる日がある♪
って私、自分勝手だよね…。でも…、前者はいいと思うよ?
相手は、棗が作ってくれた籤で決まった。
今日の相手はなんと!!
威智悟くん!!めちゃくちゃラッキー♪
打つの初めてだし凄い楽しみ♪
私が浮かれていると…

「え~」

と、ダルそうな批判の声が…!

「嫌…?」

と棗が聞いた。
後輩くん達の気を悪くさせたくないなぁ…。

「女子が少ないから…協力してくれねぇか…?」

と笹木が言った。

「だる~」

とノリ気がない後輩くん達…。
なんか…やりにくい…。
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