Strawberry Junior
「先生、部活の名簿見せて貰えますか?」

集会が終ってから、早速棗が言った。

「はいどうぞ」
「「ありがとうございます」」
「あ、あった♪」

と、私。

『春間威智悟』

へぇ。可愛い名前だけどカッコイイ漢字なんだね。

「ねぇ美寛、誕生日が書いてあるよ」
「ホントだ」

私と1年2ヶ月も離れてんじゃん!!
なんか嫌だな…。

「棗はいいな。8ヶ月しか離れてないじゃん」
「もー、そんなんいいじゃん」
「気になるってー」
「歳の差なんて関係ないって。って…、美寛、春間くんのこと好きなの?」

棗がニヤニヤしてつついてくる。

「ち、違っ…、そんなんじゃないって!抑私、歳下に興味無いって、棗が一番知ってんでしょ?」
「そーだけどー、もしかすると、もしかするかもしんないじゃん」
「ぷっ、何それ」
「大体、いつも言ってるけど、恋に歳の差なんて関係無いんだよ?」
「はいはい、それもう何百回も聞きましたー」
「ホントに解ってんだか…」

棗はトホホ、なんて言ってる。全く、何処ぞのオバサンだよ。


次の日。

今日から本格的に1年生も混ざって部活動が始まる。
っていっても男女別だけど。
でも、蘭子先輩が引退したら、さすがに2人は少ないので、その時は男子と共同練習するつもり。
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