シンデレラになりたくて~エリート専務と秘密の恋~
揺れて…キラキラ
「はぁ、よし…っと」

時間を忘れて打ち込んでいたパソコンの画面から初めて目を離し、ふぅ、と小さく息を吐いて、凝り固まった肩をそっと押さえる。

なんとか間に合ったわ。

課長に朝、突然渡された本社勤務社員五百五十三人の給与控除のコンピューター不具合による修正作業を終えた私は、すでに窓の外から柔らかな夕方の陽射しが射し込んでいる事に初めて気が付いた。

もう、こんな時間…。

私は椅子から立ち上がると終了の報告をするために課長のデスクへと向かった。





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