シンデレラになりたくて~エリート専務と秘密の恋~
はじけて…ドキドキ
「…泣き虫だな、芹沢さんは。…今の涙は…、何?」
や…、笑顔に感激してます、なんて言えない。
「まあ、いいか。でも、あまり泣かないで。どうしたらいいか分からなくなるから」
私も、どうしてなのか、分からないんです…。
「で、では…、あの、お聞きしてもいい…ですか」
「ん?」
ホテルの備え付けにしては洒落たデザインの薔薇の花が一輪描かれたティーカップを静かにテーブルに置きながら、専務がこちらを向く。
ふわふわとした白い湯気と共に、紅茶の優しい香りが鼻をくすぐる。
私はそれを見ながら思い切って切り出した。
「あの、婚約なさっているんですよね。…先ほどの方と…。
私と部屋に入ったりしたら誤解なさるんじゃ…ないでしょうか…」
や…、笑顔に感激してます、なんて言えない。
「まあ、いいか。でも、あまり泣かないで。どうしたらいいか分からなくなるから」
私も、どうしてなのか、分からないんです…。
「で、では…、あの、お聞きしてもいい…ですか」
「ん?」
ホテルの備え付けにしては洒落たデザインの薔薇の花が一輪描かれたティーカップを静かにテーブルに置きながら、専務がこちらを向く。
ふわふわとした白い湯気と共に、紅茶の優しい香りが鼻をくすぐる。
私はそれを見ながら思い切って切り出した。
「あの、婚約なさっているんですよね。…先ほどの方と…。
私と部屋に入ったりしたら誤解なさるんじゃ…ないでしょうか…」