シンデレラになりたくて~エリート専務と秘密の恋~
「……!」

そ、それって…。

「あ、あの」

「…察しがいいね。
そうだよ。俺と美里さんの結婚が、山野氏の出した条件さ」

え…。専務…。

「専務は、美里さんの事」

「うん。別に何とも思ってない」

「そ、そんな」

「仕方がないよ。俺達の様な者は恋愛結婚なんて、そもそも出来はしないさ。

だから、例え、愛する人が現れても、………」

そこまで話すと専務は艶やかに私を見据えた。

そんな。そんな。
私の気持ちは何処へ向かえばいいの?

愛のない結婚をしようとしているあなたを、どうやって忘れるのよ。


< 32 / 122 >

この作品をシェア

pagetop