シンデレラになりたくて~エリート専務と秘密の恋~
触れて…うるうる
―――――。

「結婚!?父さん、本気で言ってんのか!!」

「圭吾、あの土地はアズマピールランドの飛躍に必ず必要になる。

山野さんが森林伐採の許可を支援しなければ、あそこは何の意味も持たない不毛地帯のままだぞ。

お前もそれくらい理解出来る大人になれ」

「だ、だけど!!
こんなのは納得出来ない!!
俺にだって…」

そこまで言いかけた時、父が話を遮る様に割って入ってきた。

「何?好きな女でもいるのか」

「い、いや…、そうじゃないけど」

父は俺の返答に満足そうにニヤリと笑う。

「じゃあ、問題ないな。
明日、昼過ぎに美里さんを迎えに行け。

…必ずだぞ。社運をお前に預ける」

「…くっ…」


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