シンデレラになりたくて~エリート専務と秘密の恋~
はああ、と大きなため息を吐いて専務室の椅子に乱暴に腰掛ける。

するとそれを見計らった様に秘書室から内線が入る。

『笠島専務、お客様です。山野美里様と仰る方ですが、お通し致しますか』

…早速現れたな。

「うん、通して」

『かしこまりました』

受話器を置いて座り直す。

俺は顔の表情をサッと変えて険しさを振り払うと彼女を迎える準備をした。


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