シンデレラになりたくて~エリート専務と秘密の恋~
その日の昼休み…。

私は田村さんに呼び出されて社員食堂にいた。

「どういう事なの、瑠奈ちゃん。
どうして笠島専務と君が一緒にいるんだよ」

私は彼の問いかけに何も言えずに俯いていた。

「君がまさか、専務と、だなんて。
だって彼には…」

田村さんがそう言った瞬間、私は唇を固く結んだ。

そう、その通りよ。

圭吾には結婚を約束した人がいる。

「ねえ、瑠奈ちゃん、もしかして、騙されて、遊ばれてるんじゃ…」

プツッと何かが弾けた。

「遊ばれてなんかない、圭吾はそんな人じゃないわ!!」

思わず言い返してしまった。

「あ…、ごめんなさい、私」


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