シンデレラになりたくて~エリート専務と秘密の恋~
驚いて…クラクラ
「山野氏の支持率が低下!?」

社長室で俺は思わず大きな声を上げた。

「ああ。当選が危ぶまれている」

「そんな」

社長である父はさして慌てる様子も見せずに平然と言ってのける。

「じ、じゃあ、俺の…結婚は」

「ああ、それはまだ分からないからそのままにしておけ」

「そ、そのままって」

もし、美里との婚約が解消出来れば、瑠奈とこれからも一緒にいられる。

そう思ってから、あ、と考え直す。

瑠奈には田村がいたんだった。

はあ、とため息をついてから父に向き直る。

「わかったよ、じゃあそのままにしとくよ」

俺の様子をジッと見ていた父が突然言う。

「圭吾、お前、好きな女が出来たのか」



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