シンデレラになりたくて~エリート専務と秘密の恋~
ドキッとして父の顔を見た。

「な、何で」

狼狽える俺に父はフフッと笑った。

「一応、これでもお前の父親だからな。
何となく。
そうなのか?」

からかう様に訊ねる父の言い方にムッとくる。

「そうだと言ったら婚約解消させてくれるのか!?」

テーブルをダンッと叩きながら俺は父を睨み付けた。

父は驚いた顔で俺を見て黙った。


< 83 / 122 >

この作品をシェア

pagetop