黒の翼
「おわりまーす。」

やっと終わったー!

結局みんないなくて一人でやったから時間がかかってしまった。

しかも、今日は磨く清掃日2時間かかった。

よーし帰るぞ。帰ってご飯つくっぞー!

そんなアニメのキャラの口調でつぶやいていたら、

「あーうっぜー。」

え?

まてまて人の声が?

いやいや、だって今は8時。部活の生徒も帰っているはず・・・

まさか・・・・・おばけ?

やめてくださいよ。そっち系マジ怖いから!

急に後ろから足音がした。

「いやー!こないで!ごめんなさい!つれてかないでー!」

なんて大声出してしまった。

「おい!」

「や、ほんと・・ム・・リ!」

「おれだって!」

「え?」

そこには今朝の転校生が。

「なんで・・いるの?」

「女どもがついてきたんだよ。だからあきらめるまで隠れてた。」

あれ?坂田くんってそんなキャラだったけ?

「お前は?」

「わたし?なんか、掃除一人でやってた・・。」

「なんで?」

「頼まれたから。」

「はあ?」

「ってか、坂田君てそんなキャラ?」

「うん。これが素だよ」

「ふうん・・・・じゃ!」

逃げるように帰ろうとすると、腕を掴まれた。

おそるおそるそっちをみてみると・・・

逃げんなよと言わんばかりの顔をしておるではありませんか。

こわいよ!この人!

「まずは、話でも・・ね?」

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