1ヶ月間の同居生活
「まぁ伝えたいことはそれだけ……あ、もう1つ」
楓さんは人差し指を上えと向けた
「お父さんからの伝言」
そしてその人差し指は握り拳となり
「“大好き”だって」
拳は私の頭にポンッと乗せられた
「私も大好き」
目の前の楓さんを父と被らせきっと今までにない最高の笑顔だっただろう
「永奈……」
再び真剣な顔で私に近づく
「楓さん?」
「永奈」
「楓……さっ」
「俺と付き合わない?」
今日会ったばかりの人に告白された