1ヶ月間の同居生活
「零!こんなところにいた」
あゆみが向こうからやって来るのが見えた
そういえばいつからあゆみを好きじゃなくなったのだろうか
「零聞いてる?」
「わりっ………何?」
「永奈の熱酷いから送ってあげて?」
「あいつに頼めばいいだろ」
意地を張りその場を去ろうとしたら
「零は永奈が嫌い?」
弱々しくあゆみが呟いた
「嫌いじゃない」
むしろ好きだ
決して言ってはならない言葉だけど
「永奈がね……寝てうなされてた時、零くんごめんねって」
あぁ、俺今すぐ永奈に会いたい
なんとか本能を抑え理性を保った