1ヶ月間の同居生活
「痛い……」
「何ならもう一度キスしてやろうか?」
頬をつねると痛みが走る
夢じゃない……
「零くんが私を好きってありえない」
「てめぇな」
「だって零くん……私に冷たいし昨日凄く怖かったから…嫌いなんだと思って」
昨日は……と続きの言葉を塞ぐように零くんは自分の口を右手で隠した
「昨日は悪かった」
「どうしてあんなことを?」
「キスマーク見てあいつが……澤井楓がつけたのかと思ったらムカついて」
「ムカついて?」
顔を真っ赤にしながら零くんは
「ヤキモチ妬いて俺のキスマーク上から付けた」
答える
そんな姿を愛しいと感じる私はすでに零くんに対する好きが溢れているのかもしれない