1ヶ月間の同居生活
「止まって……」
祈るように携帯を水に付ける
「携帯壊す気か!?」
不意に後ろから零くんが私の腕ごと水の中から出した
「離して!」
「お前何考えてんだよ」
「こうするしかないの!」
零くんは私から携帯を取り上げディスプレイを見た
「うわ……真っ暗じゃん」
携帯は壊れたようで私は安心してヘナヘナとその場に座り込んだ
「マジ何考えてんだ?」
「零くんに関係ない」
零くんは携帯をカウンターに置き、私を残して家から出て行った