1ヶ月間の同居生活



「彼女の私が彼氏の家を訪ねるのはおかしい?」


クスッと笑いカレンさんは零くんの腕に自分の腕を絡めた



「……いえ。別に」



「ねぇ、彼女でもないのにこの家に居座るつもり?」



カレンさんの台詞に言い返そうとしたら



「目障りだから出ていけ」



零くんの感情の全く感じられない瞳と共に冷たい発言が私を襲う




「そう………だね。ごめん。今までお世話になりました」



そう言うのが精一杯だった



なぜなら



涙をこらえるのに必死だったから










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