1ヶ月間の同居生活
家を飛び出しがむしゃらに走った
この街にいるかわからない
すでに出たかもしれない
それでも何故か永奈に会える気がする
そしてひたすら走っていたら
「永奈………」
見つけたんだ
愛しい人を
「永奈!」
ゆっくり振り返る永奈
俺の顔を見たとたん逃げるように走りだした
「待てよ!」
すぐにおいつき腕を掴んだ
「離して………零くんにはカレンさんがいるでしょう?」
「別れたんだ……」
全く目を合わさなかった永奈の瞳が俺の瞳をとらえた