1ヶ月間の同居生活
「零くん……」
「好きだ」
小さな声だったけど確かに聞こえた
「何で零くんはいつも……」
涙が溢れる
「私が求めていない言葉をくれるの?反則だよ」
零くんはとめどなく溢れる私の涙を拭い
「私も……好きなんだもん!忘れられないよぉ」
照れ臭そうに笑った
神様は私から
お母さん
お父さんを奪い
零くんまで奪った
だけど零くんは帰ってきた
もう手放さない
私は逃げられないように力強く零くんに抱き着いた