1ヶ月間の同居生活
「いやぁぁぁぁ!!」
「うるせぇ」
「零くん離れないで」
小さな物音にも敏感に反応し少し歩けば私が悲鳴をあげる状態
「お化け苦手とあゆみが言っていたけどここまで酷いとは」
ポロッと呟いた零くん
あゆみが言ったのか………
あゆみに苦手なものをこれからは言うまいと誓った瞬間だった
「零くん………?」
ふいに握っていた零くんの服の裾が私の手からするりと抜けた
「零くん何処?」
返事はない
もしかして
「1人!?」
1人になってしまった