1ヶ月間の同居生活
「もうすぐ兄貴が帰って来るから。話はそれからだ」
「………神谷くん」
「一応我が家全員神谷なんで」
「すみません……」
シンとした空気が流れる
こんなことなら1人で家に居たら良かった
ハァと小さくため息をつく
「零」
「え?」
「俺の名前零。好きに呼べ」
「零くん」
「……あんた何でここに来た訳?」
「あ……えっと……お父さんに言われて」
「その歳になってまだ親の言うこと聞いてんだ」
「そんな言い方しなくても!」
私と零くんが少し言い合いになりかけた時
「ただいま」
誰かが帰って来た