1ヶ月間の同居生活
「兄貴」
「話はあゆみちゃんから聞いた。で?そちらが例のお嬢さん?」
零くんのお兄さんは金髪の頭だけど全然チャラくなくて
むしろ何処かの王子様のようだった
「俺、輝磨(カズマ)。よろしくね」
輝磨に手を握られ強制的に握手させられた
「来てくれてそうそう悪いんだけど実は俺達の親、今海外で連絡取れないんだよね」
「え?」
「だから素直にはいどうぞって君を置く訳にはいかないんだ。
親からは何の話も聞いてないし」
せっかくやって来たのに……
帰る家もない
天涯孤独とはこういうことなんだと身を持って知った