1ヶ月間の同居生活
「………奈」
何?
「…永……奈」
私を誰かが呼んでいる
「永奈!」
耳元で大声出されたから驚いて目を開けた
「零くん?」
零くんは汗だくで私の肩を掴んでいた
「お前何やってんだよ!学校にも来ない。バイト先にもいない。心配するだろ」
「ごめんなさい」
零くんは汗を拭い大きく息を吐いた
「良かった」
小さく呟いているみたいだけどしっかりと聞こえた
私を心配してくれる人がいるんだ
凄く嬉しくてさっきの夢を見たように暖かい気持ちになった