好きだから


「ちー?おいで?」

ポンポンと拓也の隣に
あるクッションを叩きながら私を呼ぶ拓也。

素直にそこに座ると
拓也は化粧ポーチに入っている櫛を取り出した。

「ごめんね?ちーちゃん。髪の毛巻いてあげるから化粧の続きしな?」

優しい笑顔で私の
髪を手慣れた手つきで
といていく拓也。

そういえば化粧まだ途中だった…

ていうか私が悪いのに
謝らせちゃった…
ちーちゃんちゃんと反省します。謝ります。

「拓也ー。ごめんね?
それとね、ありがと」

化粧も仕上げに入って
鏡越しに拓也に謝る。
ちゃんと伝わったかな?



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