(長編)初めての恋~永遠に~
次の日から、なるべく違う道を通って学校に行った。


透を避けるように…


学校で歩美が心配して聞いてきた。


「麗、大丈夫なの?一緒にいないみたいだし…透君とこれからどうするの?」


こっちが聞きたいくらいだった…


「わからない…」


歩美はそれ以上聞かなかった。


歩美も麗の気持ちは痛いほにどわかっていた。


休んだ次の日の泣きはらした目を見たら、気が付く…


歩美も彼氏の健太とは、麗の前ではなるべくいないようにしていた。


麗の傍を離れないで、一緒にいてくれた。


でも、それが逆に悲しさを誘って…


辛かった…
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