(長編)初めての恋~永遠に~
「泣き虫麗、どうした?今帰り…誰かと待ち合わせ?…かな。違うなら…一緒にかえるかぁ~?」


あの日、透に告白されたことを思い出していた。


嬉しくて…


だけど今はその感情さえ、遠い昔だったような気がして…


久しぶりに透の声を聞いた。


大好きだよ!って言ってくれた透の声…


透が歩き出したので、麗は黙ってその後を歩いた。


見ないふりしながら…


透は麗のことを考えて、ゆっくり歩いていた。
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