(長編)初めての恋~永遠に~
「なあ~麗、麗の夢って何?」


突然に透が話し出した。


「俺さ~夢って言葉あんまり好きじゃなかったんだ…叶わないから夢って言うような気がしてさ~でも…今なら夢言ってごらんて言われたら、いえるかもな……」


沈黙が続いた。


「透?」


「何?」


「透は本当に私のこと好きだった?もしかして…ただの遊び…だった?」


透は答えなかった。


本当の気持ちを話したかった。


でも言わなかった…


麗もそれ以上は聞くことができなかった。
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