(長編)初めての恋~永遠に~
ある日の帰りの玄関で、一人の男子に呼び止められた。


「秋風さん~!」


振り向くと、麗を見て微笑んでいる。


「誰?」


「萌奈から聞いてなかったかな~?俺貴明…」


「貴明…君…あっ、聞いていたけど…」


「お母さん良くなったって聞いたから、ちょっと話がしたくて…帰り道、一緒に今日帰っていいかな?」


嫌とは言えなかった。


「俺、萌奈と同じ学校出身で、クラスは…」


とても話好きそうな貴明は、一人で話ていた。


麗はとりあえず、耳だけは傾けていた。
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