(長編)初めての恋~永遠に~
体育館の入り口に行くと、バスケットをやっている男子が多くいた。


「いた!麗!あの子…」


「えっ…どの…あっ!」


思わず目を疑った。


背の高さは、透よりも少し高いし、髪型が違って、髪の色が少し赤い。


でも、遠目からみるかぎり、本当に顔はそっくりだった。


「ねっ、びっくりでしょ。そっくりだよね~」


麗の気持ちの中で、最後に別れた透の笑顔がよみがえっていた。


会いたかったのに、会えないで別れた透…


年下の男の子に、透の面影を見ていたのかもしれない…
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