(長編)初めての恋~永遠に~
高校3年生春。


大好きな季節のおかげで、心は少し軽かった。


廊下で走ってきた男子に当たって、廊下に座ってしまった。


「すみません!」


とその男の子は、麗の腕をつかんで立たせてくれた。


「大丈夫?」


「うん大丈夫…」


良く見ると、龍也だった。


声の感じも透に似ていた。


一瞬、透のことを思い出して、龍也の顔を見つめてしまっていた。
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