(長編)初めての恋~永遠に~

将来

今後何をしたいか見つからないまま、この先の道を決めなければならない時期にきていた。


透がいなくなってから、将来についての夢もなく、ただ心の隙間を少しずつうめながらやってき高校生活。


これ以上、大学などに進学して皆でワイワイ学生生活を楽しみたい、ということもない麗は、進学を希望せずに、就職することを希望した。


麗の周りは皆進学希望だったが、麗は早く就職して働いて、何かに没頭したら心の隙間がうまるのではないか?


早く良い人を見つけて、平凡な結婚生活をして…


そんなふうに考えていた。


高校の3年間は、長いようであっという間だった。


親友の歩美とも、もうすぐ別々の道を行く。


中学の頃から健太と付き合っている歩美は、また同じ大学を希望して、将来結婚するつもり~なんて言っている。
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