(長編)初めての恋~永遠に~
透は困っていた。


部屋に二人きりなのはまずい。


自分の気持ちが止められなくなりそうだと…


「透、透はあれからどう過ごしていたの…っていうか…恋人は…」


「麗は…麗は答えられる?聞いてもいいかな…」


麗の瞳から涙がこぼれ落ちた。


透は触れてはいけないと思っていたのに…泣いている麗をもうほっておけなかった。


麗の頬に両手で触れて親指で、そっと涙をぬぐった。


そして…


優しくキスをした。
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