(長編)初めての恋~永遠に~
車は朝焼けの中を静かに走っていた。


「ねえ、透はあのストラップ、ずっとつけていてくれたの?」


「ああ~あのストラップに願掛けしてたんだ。もしも、このストラップを落とさずに、なくさずにずっと付けていられたなら、必ず麗にもう一度会えるってね」


「それで、あのクマ光らなくなっていたんだね。大切に付けていてくれたんだね」


家の近くに車を止めて、携帯の番号、アドレスを交換した。


今日は二人とも仕事で会えないので、今度来るまで携帯で連絡を取り合う約束をした。


それからしばらくの間は、会えなかったが、離れている距離を感じさせないくらいに透を感じることができていた。


毎晩のように連絡を取り合って…


会える日を二人は楽しみにしていた。
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