(長編)初めての恋~永遠に~
外は雨降りだった。


明日からたった4日間だというのに、ほとんど毎日一緒にいるせいか、何だか寂しい気持ちになっていた。


透もまた…同じ気持ちになっていた。


「麗~今日も初めてしようか!」


透は口癖のように、麗と何かをするときに、決まってこう言う。


「今日の初めては…一緒に風呂に入ろう!泡風呂にしたら見えないから~どう?」


透は今でも、明るい中で麗が裸になることを恥かしがるのを知っていた。


泡風呂にすると見えないから…


それは透の優しい配慮だった。
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