(長編)初めての恋~永遠に~

告白

薄暗くなった帰り道、玄関で透に久しぶりに会った。


麗は、玄関の土臭いこの匂いが、あまり得意ではない。


早く玄関外に出て、新鮮な学校から離れた空気を吸いたかった。


「麗~今帰りかぁ~お前は襲われる心配はないけど…しょうがないから一緒に帰ってやるかぁ~」


「なに~!それってどういう意味?ムカつく~」


小走りに学校を出た麗を追いかけるように、透が追いついてきて腕をつかまれた。


「ごめん麗!冗談だって。怒るなって~」


「うるさい!」


冗談でも、嫌だった…透に言われると、最近は何故か苛立ち、腹立たしさが優先された。
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