(長編)初めての恋~永遠に~
麗はお湯を透に笑いながら、子供のように手でかけた。


透もまた、笑いながら麗に水しぶきをかけた。


「風邪ひくな…洗いな麗…」


そう言って麗を抱き抱えるように湯船から出してくれた。

恥ずかしがる麗が洗ってる姿を透は微笑ながら見ていた。


でもいつもとは違う少し寂しげな表情に見えたのは気のせい…


「綺麗だな麗、俺麗の全てが好きだよ。笑った顔も、泣き虫な顔も、怒った顔も…全部好きだよ」


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