(長編)初めての恋~永遠に~
今日は約束の返事をする日。


自分の気持ちを素直に伝える言葉が見つからなかった。


公園に向かうと、透はもう待っていた。


「麗、答え出してくれた?」


「うん…」


「じゃあ聞かせて返事…あっ~ちょっと待った!もし悲しい返事でも、幼なじみとしての気持ちは変わらない。いいかな?」


麗は、緊張のあまり、透の話に返事もしないまま話し出した。


「私…透がいつも傍にいて気がついてなかったのかも…私も…透が好き…」


「マジで!やった~麗好きだよ~あ…ホッとした」


透は出会ったあの日と同じ笑顔で笑っていた。
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