(長編)初めての恋~永遠に~
「じゃー!行く~」


この時麗は、本当に冗談で透に、変なことしないって言ったつもりだった。


つい数日まで幼なじみという関係で、笑いながら話していた透にからかう気持ちで言っただけ。


でも、透は真剣に受け止めていた。


男の子の感情と、女の子の感情は違うもの…


麗は、今手をつなぐことだけでも、あったかくて幸せな気持ちでいられる。


一緒にいるというだけで、嬉しい…


だけど男の子の感情の中には、好きな子に興味を持つということが、早々と芽生えている…個人差はあるが…


透が麗のスカートを、小学生の頃めくったのも、そんなイタズラ心からだったのかもしれない。
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