(長編)初めての恋~永遠に~
透は下の部屋に行って、ホットミルクの入った可愛いカップを二つ持ってきて、テーブルに置いた。


麗は、透が下に行ってる間、ずっと男の子の部屋を観察していた。


透の机の椅子に座って、部屋をながめてみたり…


「麗って、男の部屋に入ったの初めてか~?」


「うん、中学に入ってからは、男子とはあんまり仲良くしてないし~」


「これからも男の部屋に軽く上がるなよ。何されるかわからないからな~」


透は特に意味もなく、ただ自分の彼女を意識して言っただけ…


でも、麗はドキッとしていた。


男の子って、女の子が部屋に入ると、何かしようと思ってるの?


麗は今まで考えたこともなかった。


当然透をそんなふうに感じたこともなかった。
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