(長編)初めての恋~永遠に~
「えっ!何~」


「どうした~?ここ座れよ」


「あっ…うん…」


「何か麗変だぞ…さっき約束したから~俺何もしないよ。安心しなよ」


顔が熱くなった。自分の心を見透かされたようで、恥かしくなった。


ストーブの傍のあたたかい場所に透は座らせてくれた。


「じゃあ、見るか~」


透がDVDを入れた。


最近流行った恋物語


テーブルの上にあったホットミルクを飲みながら、空が夕焼けに染まったのも忘れて、二人で見入っていた。


DVDが終わると、シーンと部屋が静まりかえった。


テレビの明るさで気がつかなかったが、外はすっかり暗くなっていて、部屋が一瞬薄暗くなった。
< 49 / 260 >

この作品をシェア

pagetop