(長編)初めての恋~永遠に~

ハートの愛

冬休みが始まった。


昨日の透との出来事のせいか…


心はあったかいのに、体がなんとなくだるくて、布団の中にまだ麗はいた。


プレゼントのストラップを手にとって眺めながら、昨日の透を思い出して…


窓ガラスが、コツンとなった。


麗は立ち上がって窓から外をのぞくと、透がニコニコしながら手を振っていた。


「麗大丈夫か~?」


「透!声大きい…」


顔が熱くなった。


ちょっぴり恥かしい…


「ごめん~!麗午後から出かけられるかぁ~?」


「どこに?」


「図書館で勉強…」


と言いながら、下を指さしていた。どうやら、下の部屋にいる母親に気付かれないように言ってるらしい。
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