届かなかった手紙



その休み時間の後あった授業は、一つも頭に入ってない。



麻奈が言うには、相原と同じクラスのユリコが、相原のコトを好きになったらしい。



なんて私は醜いんだろう、と思うけど、私は独占欲が強かった。

私だけが相原を好きでいればいい。

そう思っていた。



ユリコは前から気が多かったし、すぐに好きな人なんて変わる。


そう思ったけど、その後聞いた事実に、私は怒りがこみ上げた。



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