届かなかった手紙
学校につき、廊下にさしかかったとき、私の目に、
真剣な顔で話し合っている奈津と相原とユリコがいた。
そうだよね、奈津も相原が好きなんだもんね・・・。
ヤキモチ、焼いちゃうよね・・・。
「私だって好きなのに!」
とか、奈津は言ってるのかな?
いいなぁ、うらやましいなぁ。
堂々と「好き」って言える権利がある奈津は幸せ者だよ。
何を話してるの?
私にも聞かせてよ。
大好きな相原に関係があるなら
私にだって関係あるでしょ?
そんな思いも虚しく、3人は私を見るなり
そそくさと解散していった。
「私に聞かれちゃいけない話だったんだね・・・・。」
必死にこらえていた涙が溢れてしまう。
周りの目なんて気にしていられないほどに。
そしてその日、私は学校を早退した。
私だけが仲間はずれにされた気分だったから、とってもきつかった。