届かなかった手紙
頭から相原のことを消そうとする毎日。
麻奈の恋を全力で応援したり、放置してたベースの練習を始めたり、
なにか趣味を見つけようとしたり。
麻奈の恋の応援をしていると、麻奈も喜んでくれたし、
自分だって嬉しかった。
自分の恋が叶わなかった分、麻奈に頑張ってもらおう。
なんてことを考えたときもあった。
でも消えてくれない愛しい人の存在。
諦めた、って思っても、諦めきれてない自分がいた。
相原の存在は、私の心に相当深く刻まれた。
そのおかげで、私には”相原センサー”が備わった。
なぜか直感で見た方向には、いつも相原がいた。
嬉しいような、ヤなような。