届かなかった手紙



今まで押さえ込んでいた気持ちが溢れ出す。

同時に、無意識に流れ落ちる涙。


どこから伝えていいかわからない。




ただ、好きで、好きで、好きで・・・・。




複雑な関係なんていらなかった。


ただ、私が相原を好きでいていいと


認めてもらいたかった。




これが最後なら。


もう我慢しなくていい。



全てを伝える。



全てを伝えてもいいんだ。




そんな開放感とともに、

結ばれる少しの可能性を消し去るということの

虚しさでもまた涙が止まらなかった。




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