ちぐはぐ遠距離恋愛
「おはよう!!」
朝から元気一杯の奈緒美が抱き着いて来る。
今日からまた学校だ。
でも夏休みが終わったからって、暑さが弱まったわけじゃないから…
「奈緒美、熱苦しい」
あたしは奈緒美を体から半ば無理矢理引きはがす。
「えぇ……」
「……おはよう」
それでも、あたしが少しでも微笑んで挨拶しただけで
「真白大好き!!」
って幸せそうに笑ってくれる奈緒美は、最高の友達だと思う。
奈緒美はあんまり焼けてない。
あたしも焼けたほうだと思うけど……
「あんたたち、焼け過ぎじゃない?」
目の前にいる舞と依弥を見ると、まだまだだと気づかされた。
だって、この二人黒すぎる。
誰だかわかんない。
舞なんて逆パンダ焼けしてるし…。
「あー、舞海三回行っちゃったから…」
「三回行ってもそんなに焼けません!」
こんなのが学級委員だと思うと、不安になるのわあたしだけ??
「で、依弥は?」
「あたしはハワイに行ってきた」
「ハ?!」
ハ、ハワイ?!